産後のガルガル期、賢いパパの対処法

出産後、多くのママが経験する「ガルガル期」。この時期はホルモンバランスの変化や育児のストレスによって、普段よりもイライラしやすくなり、周囲に対して攻撃的になってしまうことがあります。特にパートナーであるパパに対して、些細なことで怒ったり、過敏に反応したりすることが増えることもあり、家庭内不和の原因にもなります。特に、男性育休が普及する今、この時期とパパの自宅滞在時間が増えることは、双方にとって苦痛の時間となってしまいます。

強い言葉を発した妻に、言葉で返したり、正論を振りかざせば関係は悪化します。自分の言い分、主張を通すよりも賢くこの問題を鎮静化させる方法があります。

今回は、ガルガル期とは何か、そしてパパがどう対応すればよいのかについて解説します。

 


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ガルガル期とは?

ガルガル期とは、もともとは、インターネット上でつくられた俗語の一つで、医学的には産後うつの一つとみられています。

産後のママが精神的に不安定になりやすく、特に赤ちゃんを守ろうとする本能が強くなる時期を指します。名前の由来は、動物が子どもを守るために威嚇する様子が「ガルガル」と表現されることからきています。

 

具体的な事象として以下ような例が挙げられます。

・夫や家族が赤ちゃんに近づこうとすると嫌悪感が湧いて、イライラする

・同様に夫や家族が赤ちゃんを抱っこしているのを安心してみていられない。いつ落とすのか、赤ちゃんにダメージがないか気になりすぎてしまう。

・その嫌悪の対象が義理の両親にだけ向けられるなどの限定的なこともある。

・夫が自分に近づいてきたり、触られる、授乳の様子を見られることに嫌悪感を感じる。

・寝ている時間も、赤ちゃんが呼吸をしているか心配で眠れない。

・睡眠中の物音に敏感になる。

 

このような例を挙げると、ママがとても神経過敏になっていることが分かります。

これは、ホルモンの影響で産後8週間までにおこりやす状態と言われています。

さて、便利に使われる「ホルモンの影響」ですが、これはどんな実態があるかご存じですか?ここで言うホルモンの影響とは、100種類以上あるホルモンの一部が過剰分泌または、過小分泌分がおきて、精神不安定が起きているということです。ですから、この分泌量をコントロールすればガルガル症状がお市ついていくわけです。

産後のホルモン分泌は、出産や授乳によって日々大きな変動をするだけでなく、睡眠不足、タンパク質不足、運動不足、日照不足にも影響を受けます。

 

 

イライラ、うつを引き起こすたんぱく質不足の問題

 

ネガティブな思考に偏ってしまう、うつ状態の脳は、タンパク質不足が起きています。
脳を活性化させるためには、セロトニンと言うホルモン分泌を促す必要があり、このセロトニンの分泌の原材料はタンパク質であり、体内でセロトニンを合成するには、睡眠、運動、太陽光が欠かせないのです。

しかし、産後の身体は、タンパク質不足になっています。授乳や妊娠中の運動制限、産後のエストロゲン減少により、タンパク質が足りない状態なのです。

ですから、いくらご主人が優しく関わっていても、セロトニンの分泌量が少ないママの反応は、否定的であり、時に攻撃的になってしまうのです。

(赤ちゃんを抱っこしていたり、授乳しているとセロトニンの分泌量が増えることも確かです、タンパク質が足りないとセロトニンの分泌も限定てきとなってしまうわけです)

 

また、夜中に何度も起きなければいけない産後は睡眠不足の状態。これでセロトニンの分泌量が減ると、ガルガル症状が大きく表れる。と、私は考えています。
夜中のおむつ替えやミルク時間の分担でママの睡眠時間を確保することももちろんですが、そもそも栄養不足ではセロトニンがつくられないので、タンパク質をしっかり食べることがとても大切です。

産後ダイエットクラスに参加するママで、ガルガル状態が辛いというママに、プロテインや煮干しや鰹節でしっかり出汁をとった味噌汁をとっていただくようにアドバイスすると、1週間後には症状が落ち着いたというママは少なくありません。

 

簡単!これで解決!

食事や簡単な運動で簡単に変わる。

パパからママのためにご飯を用意してみたり、外食に誘って、、、、。

・赤身の牛肉を食べさせる

・豆腐の味噌汁を食べさせる

・プロテイン飲料をとらせる

・バナナを食べる

・背中のマッサージをする

・午前中に散歩に出かける

・スクワットを10回する

 

例題にあげた食材(赤身の肉、出汁、豆製品、バナナ)には、セロトニンの原材料となる成分が含まれています。産後、手軽に食べられる食事がふえて、タンパク質不足になっているママも多いので、積極的にタンパク質を食べる機会を作ります。これだけでも症状が軽くなるのが見て取れると思います。

下肢を使う運動は成長ホルモンが分泌しやすく、この影響でセロトニンの合成が進みます。散歩先で階段があれば、そこを上がるだけで、太陽光、下肢の運動の両方ができて一石二鳥です。

日々重たくなる赤ちゃんを抱っこしておくことで首や背中の筋肉が緊張します。ここは自律神経の出発点。首や背中の筋肉が緊張すると、自律神経の働きを悪くするので、これもガルガル症状を強める原因の一つとなります。

自律神経の働きを改善させる首や背中のコリほぐしには、こちらのイラストと動画をご参考ください。

 

こっそりやるのがポイント

ガルガル症状改善に「これがいいよ!」と、提案すると、「自分が子育てを楽したいからって、そんなこと言うんでしょ!」「私はそんな状態になってない!」と憤慨されて衝突した、なんていうお話しもよく聞きます。

ですから、これがいいよと提案せず、ランチに肉料理を食べに出かけたり、牛肉とピーマンをいためてオイスターソースと絡める青椒肉絲を作ってあげたり、コンビニで売っていて手軽に始められるプロテイン飲料や豆乳を買ってきて上げるのも、効果があったと報告されるやり方です。

 

 


まとめ

産後のガルガル期は、ママの心と体が大きく変化する時期。パパの理解とサポートがあれば、ママのストレスを軽減し、夫婦関係もより良いものになります。

夫婦それぞれが安心して育児ができる環境を作るためには、まずは食事、運動、睡眠、太陽光。ほかにも、腸内環境や排便リズムの大切さを言う専門家はいらっしゃいますが、そこまで、パートナーがこの状態で立ち入れませんので、まずはこっそり対応で高い効果が期待できるこちらややってみてください。

嬉しい報告をお待ちしています。

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